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④小川家住宅 国の重要文化財指定目指したい

<追及質問> 
 国指定重要文化財について、被災した場合の国の修復補助制度は、通常の補助率に20%のかさ上げがあり、最大で85%の補助率となる。さらに県と市町の補助があり、所有者負担は3.75%まで圧縮される。小川家の建物・庭園を国指定の重要文化財に持っていければ、国の支援を受けて修復ができる。国の指定を受けるには、どのような見通しのもと、どのような取り組みが必要か。

<教育長答弁>  
 小川家住宅は、近代の商家建築という点に文化財的価値がある。 国によると、近代よりも江戸時代のものを重要文化財として指定を進めているとのことで、少し時間が必要か。県内には近代の優れた文化財があるということを国に申し上げ、小川家住宅もご案内しながら、戦略を練り取り組んでいる。り高いレベルの文化財指定を目指したい

3 被災文化財の復旧、修復支援を研究

<質 問> 
 中部地震で被災したこともあり、小川家の建物や庭園の修復には多額の費用が掛かるため、資金の捻出に苦慮されている
 文化遺産の復旧事業として、県指定文化財の場合、補助率が県50%、市町25%で、所有者負担は25%となっているが、観光拠点として保存活用計画を前に進めるために、地震で大きく被災したという事情を考慮し、県の補助率をかさ上げしてはどうか。かさ上げがあれば、ほかにも倉吉市内で被災した県指定文化財の、長谷寺本堂・仁王門や高田家住宅・醸造施設、桑田家住宅・醤油醸造施設なども復旧、修復、保存を進めやすくなる。

<教育長答弁> 
 国の指定文化財については、災害の場合にかさ上げの措置があるが、県指定文化財については、現段階では補助率の加算は行わない。災害の場合の修復については、所有者の考えや実情、市町村の考えなど伺いながら、国の制度も参考にして、どんな支援が可能か研究したい。
②倉吉・小川家の保存活用
 倉吉市が道筋つくれば県も応分の協力する


<質 問>  
 倉吉市の小川家住宅及び庭園は、県の指定保護文化財になっている。小川家は旧市街地の伝統的建造物群や倉吉淀屋牧田家、洋画家前田寛治を支援した桑田家、江戸時代から大正期にかけて全国に行商に出て、各地から文化芸術を持ち帰った千歯扱き職人の活躍などをつなげて、ストーリー性のあるルート設定、まちづくりができる文化財だ。
 私も見学したが、主屋は鳥取県の画家森田光達などの板絵、芸術作品のような欄間、建具、多彩な銘木、洋館の意匠など室内装飾が素晴らしい。鉢谷川沿いに並ぶ仕込蔵のレンガ壁と漆喰壁は、重要な景観になっている。中庭には倉吉淀屋牧田杜陵の句碑があり、庭園「環翠園」は個人の近代庭園として山陰屈指のもので、茶亭「南山荘」には日本画家菅楯彦が滞在していた。
 ご当主は県や市の協力を得て、一昨年保存活用計画を策定し、倉吉市は小川家を中心市街地活性化事業の中核施設に位置付けて整備する計画になっている。しかしその後、ご当主は他界され、中部地震で建物、庭園とも被災してしまった。これまで県や国の補助事業を活用して、被災した屋根瓦や庭園及び茶室の修理が行われているが、小川家本体の母屋や蔵の修復のめどが立っていない。これを前に進め、全体の保存活用につなげていきたい川家の文化財としての価値、活用の可能性と被災後の現状について知事、教育長の所見を伺う。知事には、ぜひ小川家を見ていただきたい

<知事答弁> 
 小川家の建物や庭園は、交流の拠点であり、歴史・文化振興の場でもあった。母屋や蔵、庭園、南山荘など、非常に価値がある。重要なのは、地元倉吉の皆さんが地域の拠点にしようと小川家の方と話し合い、レールが敷かれようとしていることだ。
 地震後、体制を整えるのに時間がかかっていると思うが、倉吉市の中心市街地活性化計画に位置付けられていたので、一番大切なのは、もう一度体制を作り直すことだ。倉吉市が小川家と一緒にどのような分担や協力をするのか、震災後の道筋を作り、県は応分の協力をするという役割分担だと思う。
 小川家については、今後拝見させていただきたい
 
<教育長答弁> 
 小川家住宅は、近代の商家建築の特徴をよく表し、住宅・庭園が一体としての価値があり、観光面での活用も期待できる。地震被害の大半は、応急措置を含め復旧をしているが、まだ修理しなければならないところは多い。庭は修復整備を行っており、平成33年度のー般公開を目指している。小川家住宅のような文化財の活用については、県としてもしっかり取り組みたい。
〈〈〈 文化財は県民の宝、地域の宝 〉〉〉

①文化財行政の知事部局への移管に期待
<質 問> 
 来年度から文化財保護行政が、教育委員会から知事部局へ移管される。文化財の保存活用を観光や産業振興と一体的に実施することで新たな価値を創造し、機動的に事業を遂行することが目的だ。
 知事部局で総合的に実施すれば、点としての文化財の指定から、面的な活用、ストーリー性を持ったルート設定など、文化財を核としたまちづくりが展開されることを期待する。どのように実現されるか。

<知事答弁>
 NHKのシリーズ番組で弥生人が取り上げられていたが、青谷上寺地遺跡の人骨の分析などにより、沖縄や九州、朝鮮とも交易や交流が行われていたことが明らかになってきた。同じ弥生時代の妻木晩田遺跡とあわせて、これからの番組で話題になってくるだろう。東部と中部の結節点の青谷なので、県内の観光周遊に活かせる。このように文化財行政を、単に教育委員会の中だけでなく、他の魅力や事業と機動的につなげていける。
 
 鳥取県中部地震から2年が経過し復興も進む中で、新たな課題も生まれており、9月県議会において、中部・倉吉の課題解決に向けた質問を行いました
 特に県の指定保護文化財である倉吉の小川家の保存活用をはじめ、文化財の保存活用についての提案を行いました。 
 また、中部地区の建設業界において、建設技能を有する人材の不足が深刻であり、人材確保に向けた県の取り組みをただしました。
 さらには、温暖化が進む中、県立高校の特別教室にエアコン設置を進めるよう求めました。
 9月県議会の私の質問と、知事・教育長の答弁の概要を報告します。あわせて、台風被害に対する取り組みと、知事要望についてお知らせします。
                             
                                                            2018年12月  興治 英夫